「怖い」は大和言葉で何?意味を知ると怖い大和言葉はある?勘違いして使うのが怖い大和言葉は?
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「怖い」を大和言葉で表現すると?
「怖い」という意味を表す大和言葉は「恐ろし(おそろし)」です。
おそろ・し【恐ろし】
形容詞 シク活用
①恐ろしい。こわい
②なみなみでない。驚嘆すべきだ。
weblio古語辞典「おそろし」ページから一部抜粋
大和言葉には、「怖い」という意味を持っていそうな「奇し」という言葉もありますが、
という意味なので、「怖い」という意味ではありません。
また、「恐れ入ります」という言葉もありますが、これは「ほめられたことを感謝する」という意味なので、これも「怖い」とは違う表現になります。
意味を知ると怖い大和言葉
パッと聞いた印象ではオシャレな大和言葉でも、本当の意味を知ると実は怖い単語もいくつかあります。
ここでは
- 秋風が立つ
- 花心
- わくらば
について紹介します。
秋風が立つ
「秋風が立つ」は、夫婦の愛情が薄れることを表しています。
これは「飽き」という言葉と掛けられていて、新古今和歌集にも使われている、古くからある表現です。
秋の美しい情景を表していそうな言葉ですが、意外とネガティブな意味を持っていたんですね。
花心
「花心(はなごころ)」は、花のように移り変わりやすい心のことを表していて、浮気のことを表していたりします。
植物・花の美しい様子を取り入れた表現であるはずなのに、こんな不誠実な意味をもつ単語になってしまうのは、少し残念な気もします。
昔の日本人は、生活にかかわる表現を自然の情景や様子に例えるのが上手だったようです。
わくらば
「わくらば」は漢字で書くと「病葉」となり、文字通り病気にかかってしまった植物の葉を指しています。
ひらがなの表記で見ると、いっけんオシャレそうな意味を持っていそうに感じますが、実は病気に関わる単語だったんですね。
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勘違いが怖い大和言葉
意味を勘違いして使ってしまいがちな、怖い大和言葉も紹介しておきます。
- 思い放つ
- おざなり・なおざり
- 小春日和
それぞれについて、見ていきます。
思い放つ
「思い放つ」は、愛想をつかすという意味の表現です。
「胸に秘めていた思いを打ち明ける」のような意味合いで覚えていた人も、いらっしゃるのではないでしょうか?
ちゃんと意味を理解している人の前で、間違えて使ってしまうと恥ずかしい思いをしてしまいます。
「おざなり」「なおざり」
「おざなり」と「なおざり」について、その違いを意識せずに何となく使っている人も多いのではないでしょうか?
これらの意味は以下の通りです。
- おざなり:いい加減だが、何かしら対応はする。
- なおざり:いい加減で、何の対応もしない。
この違いを知っていましたか?
見比べると、「なおざり」の言葉のイメージがかなり悪く感じますね?
人から「アイツは “なおざり” な奴だ」なんて言われないように、誠実に生きたいものです。
小春日和
「小春日和(こはるびより)」は寒い時期に訪れる、暖かい春のような一日のことを指しています。
「春になって暖かくなり、気持ちがよい日」の意味合いで覚えている人も多いかと思いますが、実は寒い冬の季節に使われる言葉だったのです。
意外に感じた人も多いのではないでしょうか?
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いろんな意味で大和言葉は怖い
本当の意味を知ると怖い大和言葉や、現代人が意味を誤って使ってしまう怖い大和言葉など、いろんな表現を紹介してきました。
人前で間違えて使ってしまって恥ずかしい思いをしないためにも、正しい意味をしっかりと覚えておきたいものですね。
当サイト「大和言葉なび」では、多くの大和言葉を取り上げていますので、興味のある分野を探して、ぜひ楽しみながら大和言葉を学んでみてください。
大和言葉を実生活に活かすには、まずはビジネス・仕事に関する表現を覚えておくことをオススメします。
使えるようになると、あなたの職場での印象・評価がアップするので、勉強する価値が大いにありますよ!