寂しい感情を表す大和言葉の一覧|恋愛・季節それぞれについて

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大和言葉 寂しい アイキャッチ画像

寂しい恋愛感情などを表す大和言葉

大和言葉 寂しい

寂しさを表す表現のうち、主に「恋愛」にまつわる大和言葉について紹介していきます。

  • 待つ宵(まつよい)
  • 思い寝(おもいね)
  • 心待ち(こころまち)
  • 心寂しい(うらさみしい)

待つ宵(まつよい)

待つ宵」は、恋人を待つ夕方という意味の表現です。

夕方(夜)になって、来るはずの人がなかなか来ず、寂しいと感じている心情が伺える言葉です。

「宵」という言葉は、現代でも使われますが、あまり多用される言葉ではありませんね。

「宵」は日暮れから夜中までの時間帯を指します。

思い寝(おもいね)

思い寝」は、恋しい人のことを思いながら眠りにつくことを表す言葉です。

寝るまでずっと好きな人のことを考えているくらいなので、この言葉にも「寂しい」という感情が含まれているといえるでしょう。

心待ち(こころまち)

心待ち」は、心から待ち望むことを表す言葉です。

人に対して使う例文としては「あなたが来てくれることを心待ちにしていました」という旨の文章が多いため、この表現にも「寂しい」という感情が隠れていますね。

心寂しい(うらさみしい)

心寂しい」と書いて、「”うら” さみしい」と読みます。

何となくさみしい という意味を表しています。

この「うら」というのは、心の中に秘めている様子を表す言葉で、感情を表す大和言葉によく登場します。

  • 羨ましい(うらやましい)
  • 恨めしい(うらめしい)

などにも使われています。

この表現は「恋愛」に限った感情ではありませんが、「寂しい」を表す大和言葉の代表的な言葉なので、ここで紹介させていただきました。

過ぎゆく季節の寂しさを表す大和言葉

大和言葉 寂しい

季節が過ぎ去ってしまうことに対して寂しさを感じている大和言葉の表現を紹介します。

  • 春愁(しゅんしゅう)
  • 花筏(はないかだ)
  • 鶯音を入る(うぐいすねをいる)
  • 惜春(せきしゅん)
  • 簾名残り(すだれなごり)
  • 秋扇(あきおうぎ)
  • 山眠る(やまねむる)
  • 枯野(かれの)
  • 冬ざれ(ふゆざれ)
  • 鳥雲に入る(とりくもにいる)

春愁(しゅんしゅう)

春愁」は、春の季節に、なんとなく寂しいようなわびしいような、気持ちが晴れない様子を表す言葉です。

良い気候なのに、どこか気持ちが冴えないという、日本人の繊細な心を表しています。

※この言葉は漢字を音読みする「漢語」にあたり、厳密には大和言葉ではありません。

当サイトにおける大和言葉の定義については、運営者情報のページをご覧ください。

花筏(はないかだ)

花筏」は、春に咲いていた花が散り、水面に花びらが浮いて流れる様子をいかだに例えたオシャレな表現です。

花が散ってしまうことを惜しむ感情が隠れているため、この言葉も寂しい気持ちを表していると言えるでしょう。

鶯音を入る(うぐいすねをいる)

鶯音を入る」は、夏の終わりが近づいた頃に、今まで盛んに鳴いていた鶯がだんだんと鳴かなくなる様子を表しています。

穏やかな春が過ぎ去ってしまうことに対して「寂しい」と感じる気持ちが伺えます。

惜春(せきしゅん)

惜春」は、穏やかな春が過ぎ去ってしまうことを惜しむ気持ちを表した言葉です。

文字通り、季節が過ぎることを惜しんでいるため、寂しい感情が隠れています。

※この言葉は漢字を音読みする「漢語」にあたり、厳密には大和言葉ではありません。

当サイトにおける大和言葉の定義については、運営者情報のページをご覧ください。

簾名残り(すだれなごり)

簾名残り」は、暑い夏が終わり、すだれを片付けながら夏をなつかしむ気持ちを表した言葉です。

この言葉にも、季節が過ぎてしまうことへの寂しさが含まれていると言えます。

秋扇(あきおうぎ)

秋扇」は、暑い夏が終わり秋になり、今まで使っていた扇が使われなくなって放置されている様子を表しています。

扇がポツンと置かれた情景を想像するだけで、少し寂しいような、わびしいような気持になりますね。

山眠る(やまねむる)

山眠る」は、冬になって野山の青さが失われていく様子を表しています。

活気づいていた山が眠ってしまうことに対して、寂しさを感じている表現といえます。

枯野(かれの)

枯野」は、冬になって草が枯れた冬の野原を表した言葉です。

先ほどの「山眠る」と同様に、草木が枯れてしまうことに対して寂しさを抱いている表現です。

冬ざれ(ふゆざれ)

冬ざれ」も、「枯野」と同様に冬になって草木が枯れ、荒れた景色を表しています。

「枯野」よりも、さらに冬の寒さが厳しい様子がうかがえ、過ごしやすい季節が過ぎ去ってしまったことに対する寂しさを含んでいると言えます。

鳥雲に入る(とりくもにいる)

鳥雲に入る」は、春になって渡り鳥が北国に去っていく様子を表した言葉です。

この言葉は、渡り鳥が去ってしまうことを惜しんでいる気持ちが含まれているので、寂しさを表す表現だと言えるでしょう。

大和言葉には寂しさを含んだ表現がたくさんある

ここまで紹介してきたように、大和言葉には「寂しい気持ち」を繊細に表す言葉がたくさんあります。

恋愛にまつわる言葉のように、「人に対して寂しいと感じる気持ち」と、自然にまつわる言葉のように、「季節が過ぎ去ってしまうことに寂しいと感じる気持ち」など、表現の幅は多岐にわたります。

様々な表現を知っておくことで、あなたの「寂しい」という気持ちを、知性を感じさせながらより詳細に言い表せることでしょう。

当サイト「大和言葉なび」では、他にも色んな大和言葉について、実生活に取り入れられるように紹介をしています。

大和言葉の表現の一覧もデータベースとして用意していますので、この機会にぜひ覗いてみてくださいね。

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