「やばい」は大和言葉じゃないの?「やばい」に代わる大和言葉は?

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「やばい」は大和言葉ではない?

当サイトのお問合せフォームから、以下の内容の質問をいただきました。

「やばい」が大和言葉かどうか尋ねるお問合せ
「やばい」が大和言葉かどうか尋ねるお問い合せ

個別にメールでお答えさせていただいたのですが、同じような疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思いますので、この記事でお話していきます。

結論からお伝えすると、「やばい」は厳密には大和言葉ではありません。

「やばい」という表現は江戸時代から使われるようになったという通説があり(※諸説あり)、「3世紀頃に漢語が日本に入ってくる前から使われていた言葉が大和言葉である」とされる定義には当てはまりません。

詳細はこちらの記事をご覧ください↓

>> 大和言葉とはどういう意味?起源や歴史は?特徴ってなに?

ただ、大和言葉について紹介している書籍などでも、漢語を用いた表現などが大和言葉として掲載されていたりと、現代において大和言葉の定義は曖昧となっています。

大和言葉かどうかを判断する、簡単な基準として

  • 漢字で「音読み」をしない
  • ラ行で始まらない
  • 濁音で始まらない

というものがあります。

語源などを意識せず、単語を聞いただけで分かるこれらの基準だけを考えると、「やばい」という言葉は大和言葉として紹介されていてもおかしくはありません。

「やばい」に代わる「最高の」を意味する大和言葉は?

大和言葉 やばい

あっぱれ

あっぱれ」は、お見事!という意味の言葉です。

誰かが頑張って、素晴らしい結果を出したときには「あっぱれ!よくできたね!!」と伝えてみましょう。

「やばいね!」と言うよりも、褒めているニュアンスが伝わりやすいです。

いたく

いたく」は、とても・かなりという意味の言葉です。

何かに感動した時に「いたく感動しました。」などと使うことが多いです。

「やばかったです。感動しました。」よりも、あなたの品の良さを伝えられますよ。

折り紙つき

折り紙つき」は、人や物の実力・品質が優れていて確かなことを表す言葉です。

「あの人の技術の高さは折り紙つきです。」と言うと、「あの人のワザ、やばいです。」と言うよりも上品な言い回しとなります。

玄人はだし(くろうとはだし)

玄人はだし」は、プロ(玄人)でさえ裸足で逃げ出してしまうほど、腕前がすごいことを表す言葉です。

要するに「プロ並みの」という意味です。

玄人はだしは、日常会話で使っても、現代人には馴染みがないため意味が伝わらない可能性もあります。

この上なく

この上なく」は、文字通り「最高の」という意味を表しています。

「やばい」から言い換えるだけで、周囲の人に教養の高さをアピールできるので、ぜひ日常会話に取り入れたい大和言葉です。

舌鼓を打つ(したつづみをうつ)

舌鼓を打つ」は、美味しいものを食べたときに、舌をまるで太古のように鳴らしてしまうということから生まれた表現です。

現代では馴染みがないように感じるかもしれませんが、実はニュース番組などで飲食店の取材をしているシーンで「舌鼓を打つ」という言葉が使われていることがあります。

今後、テレビ番組でグルメリポートなどを観るときは、意識してみると面白いですよ。

筋がいい

筋がいい」は、センスがいいことを表す言葉です。

「やばい」ではなく、「あの人、筋がいいですね。」などと表現すると、言葉遣いが一気に丁寧になります。

手練れ(てだれ)

手練れ」は、技術の熟練度が高いことを意味する言葉です。

「レベルが高くてやばい相手」のことを「手練れ」と表現すると、上品な印象を与えられます。

ひとかたならぬ

ひとかたならぬ」は、とてもという意味です。

「やばいくらい努力した」などを「ひとかたならぬ努力をした」に言い換えると、教養の高さをアピールできます。

水際立つ(みずぎわだつ)

水際立つ」は、他よりも優れていることを表しています。

陸と水がハッキリ違っているくらい、他よりも優れているという意味です。

「水」にまつわる大和言葉については、

>> 水を表す大和言葉の一覧

の記事にまとめているので、ぜひご覧ください。

見目麗しい(みめうるわしい)

見目麗しい」は、美人という意味の言葉です。

見た目が良いということを表しています。

「あの子、やばいくらい可愛い。」などを「彼女は見目麗しいです。」と表現すると上品な印象を与えられます。

「やばい」をやめて大和言葉を使おう

大和言葉 やばい

ここまで、「やばい」に代わる大和言葉を紹介してきました。

「やばい」という言葉は、「最高の」というようなポジティブな意味からネガティブな意味まで、程度が甚だしいことを表す万能で使い勝手のよい言葉です。

ただ、「やばい」は様々な意味を幅広くカバーしているがために、誰でも安易に使ってしまいがち。

特に「最高の」という意味での「やばい」という言い方は、あまり品が感じられないため、周りに対して印象を良くしたいなら言い方を工夫する必要があるでしょう。

周囲の人が「やばい」を連呼するなかで、何の程度が優れているのかを具体的に表している上品な大和言葉を使いこなすだけで、一気にあたなの品格を高められます。

この機会に、大和言葉についてどんどん学び、教養を高めてみてください。

当サイト「大和言葉なび」では、日常会話に取り入れたい大和言葉の表現を一覧にしたデータベースを作っています。

お役に立てるかと思いますので、ぜひご活用ください↓

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