ビジネスで使える大和言葉の一覧20選|言い換えるだけで好印象に
「大和言葉は古い日本語だから、ビジネスに使える単語はない」と思っていませんか?
実は大和言葉は、現代でもあらゆる場面で活用されており、その効果を甘くみてはいけません。
職場で普段話しているセリフの一部を大和言葉に置き換えるだけで、あなたの好感度が高くなり、結果的に
- 職場での評価があがる
- 営業先で商談がうまくいく
といった実用的な効果も期待できます。
この記事では、ビジネスシーンに取り入れたい大和言葉をご紹介しますので、ぜひ日頃の業務に活かしてみてくださいね。
スポンサーリンク
ビジネスで使える大和言葉の一覧【言い換え表現】
ビジネスのコミュニケーションを円滑にする大和言葉をピックアップしました。
- 「社会人として身に付けておきたい表現」
- 「これが使えたら “言葉美人” な表現」
の2つのレベルに分けて、それぞれ10個ずつ大和言葉を紹介していきます。
社会人として身に付けておきたい表現
恐れ入ります
相手に対して敬意を表し、謙虚な姿勢が伝えられます。
何か手助けしてもらったときに、つい言ってしまいがちな「すいません。」を「恐れ入ります。」に言い換えてみましょう。
あなたが謙虚に感謝する姿勢が、相手に気持ちよく伝わるはずです。
思いのほか
物事が予想と違ったことや、意外だったことに対して使います。
「予想と違って〇〇でした。」、「意外と○○でした。」などと伝えるときに「思いのほか〇〇でした。」と言い換えてみましょう。
改まった場面でも使いやすく、スマートな印象を与えます。
ごもっとも
「もっとも」を丁寧に表現した言葉で、相手の言ったことを肯定する意味をもちます。
目上の人に対して賛同するときに「ごもっともです。」という言葉で表しましょう。
自分への批判が的を得ているときにも使うことができる表現です。
お構いなく
「私に対して気を遣わないでください」という意味があります。
相手が自分に対して、何か配慮をしてくれたときに「お構いなく。」と伝えましょう。
相手の厚意を無碍にすることなく、遠慮したり、やわらかく断ったりすることができます。
スポンサーリンク
この上なく
これ以上はない、最上であることを表す形容詞です。
「とても嬉しいです。」を「この上ない喜びです。」と言い換えてみましょう。
これ以上ない喜びを表現することができます。
心配り
相手のことを思いやり、行動することです。
相手に助けてもらったときや配慮をしてもらったときに「温かい心配りをありがとうございます。」と伝えましょう。
感謝の気持ちが伝わりますよ。
おおむね
どのくらいと言い切らず、大部分という意味で使われいる副詞です。
「プロジェクトは、大体予定通りに進んでいます。」は「プロジェクトは、おおむね予定通りに進んでいます。」と変換することができます。
曖昧さのある言葉のため、使うタイミングには注意が必要です。
やむなく
他にいい方法がなく、仕方なく〇〇することです。
「しょうがなくお断りしました。」を「やむなくお断りした次第です。」と変換しましょう。
なんとかしたかったけれど、どうにもできなかったことが伝わります。
しばし
少しの間、しばらくという意味です。
相手に少し待ってもらうときに「しばしお待ちください」などと表現します。
待ち時間が長くなる場合は、別の表現を使ってくださいね。
折り合いをつける
お互いに納得できる妥協点を見つけることです。
取引先などと意見が割れた場合、「スケジュールに関して折り合いをつけなければなりません。」といったように使います。
お互いに譲り合うことが必要な場面で使える表現です。
スポンサーリンク
これが使えたら”言葉美人”な表現
いたく
「非常に」という意味を表す副詞です。
目上の人に対し、「すごく感動しました。」と伝えるのを「いたく感銘を受けました。」と変換してみましょう。
丁寧なだけでなく、知性を感じる表現になりますよ。
ようこそお運びくださいました
労力や時間をかけ、ここまで来てくれたことに対する感謝の気持ちを表した表現です。
お客様をお迎えするとき「ようこそいらっしゃいました」を「ようこそお運びくださいました」に言い換えてみましょう。
来てくれたことへの労いと感謝の気持ちが伝わりますよ。
荷が勝つ
責任や負担が重すぎるという意味で使われています。
「自分には荷が重い仕事です。は、「自分には荷が勝った仕事です。」と変換できます。
「荷が重い」よりも謙虚な姿勢で、角が立ちにくい表現ですよ。
お手すきのときに
相手に物事をお願いするときのクッション言葉として使います。
相手に何かお願いしたいことがあるとき、「お手すきのときに、確認お願いいたします。」と言ってみましょう。
相手の状況に配慮しつつ、物事をお願いすることができます。
スポンサーリンク
心待ちにしております
文字通り、期待しながら今か今かとそのときを待っている状況を表します。
「楽しみにしております。」を「心待ちにしております。」と言い換えてみましょう。
期待している気持ちと共に、相手への敬意が伝わります。
お力添え
他人への手助けやサポートという意味です。
目上の人からサポートを受けたとき「この度はお力添えいただき、ありがとうございました。」と感謝の意を述べましょう。
ありがとうの気持ちをスマートに、そして丁寧に伝えることができます。
かさねがさね
「何度も」という言葉を丁寧にした表現です。
上司や取引先の人から、複数回にわたって親切にしてもらった際に「かさねがさね、お礼申し上げます。」と述べると、感謝の気持ちを丁寧に伝えられます。
心ばかり
贈り物を差し出すときに使う、謙遜した表現です。
相手に贈り物を差し出すときに「心ばかりではございますが」と、付け加えてみましょう。
贈り物が、相手への感謝の気持ちを表すものであることを伝えることができます。
お引き立て
贔屓にすることや、目にかけることを表します。
取引先に対して、「平素は格別のお引き立てにあずかり、誠にありがとうございます。」というように使います。
とても丁寧な表現のため、ビジネスシーンにぴったりです。
懐が深い
相手の気持ちを考え、理解する能力に長けていることです。
心が広く、寛容な人に対して「私も貴方のように、懐が深い人間になりたいです。」と伝えましょう。
相手の人柄の良さや余裕のある姿をうまく表すことができます。
スポンサーリンク
大和言葉をビジネスに活かすと評価・成績があがる!
大和言葉をうまく職場やビジネスシーンに取り入れることで、あなたに対する上司や取引相手からの好感度があがること間違いなしです。
相手は無意識に
- 「お、この人は教養がありそうだな。」(仕事もできそうだな)
- 「丁寧に接してくれてありがたいな。」(何かお返ししてあげたいな)
と感じてくれます。
そのおかげで自然と商談がうまくいったり、評価担当者である上司が良い成績をつけてくれる可能性も高くなります。
仕事・ビジネスと言えど、詰まるところ「ひと」対「ひと」のコミュニケーションが土台にあります。
相手も同じ人間ですから、好感度の高い人に対して気を許してしまうものです。
どんどん大和言葉を取り入れて好感度を高めていき、ビジネスの成績アップにつなげていきましょう!
大和言葉をビジネスで使う際の注意点
大和言葉をビジネスシーンに取り入れることで、あなたの物腰が柔らかくなり、相手との信頼関係を築きやすいというメリットがあります。
ただし、大和言葉は優しい響きで場を和ませる効果がある一方で、伝える意味の内容が曖昧になりがちです。
そのため、過剰に大和言葉を使用してしまうと、相手に正確な業務内容が伝わらなくなる可能性があります。
人と良好なコミュニケーションを取りたい場合を中心に大和言葉を使用し、逆に具体的な業務内容をやり取りする際には大和言葉を避けるという工夫をすると良いでしょう。