かっこいい大和言葉20選|必殺技や外国人に教えたい表現一覧
大和言葉には、古くから日本人の繊細な精神や文化が息づいており、その中には「カッコいい響き」と「深い意味」を持つ言葉がたくさん存在します。
この記事では、そのようなカッコいい大和言葉を紹介し、その魅力についてご紹介します。
美しさに加えて力強い印象も伝えられるので、必殺技の名前にしたり、外国人の知り合いに教えてあげると面白いですよ。
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目次
かっこいい大和言葉
数ある大和言葉の中から、響きやイメージがかっこいい単語を20個ピックアップしてみました。
お気に入りの言葉を見つけてみてくださいね。
朧(おぼろ)
「朧」は霧や雲で景色がぼんやりとかすむ様子を表します。
神出鬼没で謎の多いキャラクターが登場するときなどにピッタリです。
PS Vitaの「朧村正」という、侍や妖怪と闘うアクションゲームのタイトルに使われています。
逢魔が時(おうまがどき)
「逢魔が時」は、夕方の薄暗くなったころのことをいいます。
昼と夜の移り変わりの時間は、妖怪や魔物などに会いそうな時間ともいえることから、不気味な様を表すのにぴったりな言葉です。
対戦ゲームである「SAMURAI SPIRITS」の登場人物、天草四郎時貞の移動技に「逢魔が時」があります。
婆娑羅(ばさら)
「婆娑羅」は常識を超えた、奔放なふるまいをする様子を表します。
周りを気にせず、派手で自由にふるまう様子を表すことができますよ。
「戦国BASARA」という、日本の戦国時代を舞台としたアクションゲームのタイトルに使われています。
不知火(しらぬい)
「不知火」は、九州の有明海や八代海で夜に見られる、光の異常屈折によって起こる発光現象のことです。
「見ると幸運になる」というジンクスや「不知火は、実は妖怪の仕業」なんていう説もあります。
光に関係した登場人物や技に使ってみてはいかがでしょうか。
「鬼滅の刃」に登場する煉獄杏寿郎が操る、炎の呼吸の中の壱の型を「不知火」といいます。
星月夜(ほしづきよ)
「星月夜」は、星の光が月のように明るい夜のことを指します。
新月のころの空の様子を表すのにぴったりな表現ですよ。
アクションRPG「ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リマスター」のエンディング曲に、アーティスト・Yaeが歌う「星月夜」が使われています。
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永久(とこしえ)
「永久」は、いつまでも続くことを表します。
「永遠」という言葉を使いたいとき、「永久」に言い換えることで、かっこよさが出ますね。
ヤングマガジンにて連載されている「永久×バレット」のタイトルに永久が使われています。
天花(てんか)
「天花」とは、雪のことを表します。
雪を天から降る花に例えており、上品な印象を与えることができます。
バトルファンタジーマンガである「魔都精兵のスレイブ」に、出雲天花という登場人物がいます。
天つ日(あまつひ)
「天つ日」は、太陽のことやよく晴れた日のことです。
「よく晴れた日」と表現するよりも「天つ日」を使う方が神聖な雰囲気になりますよ。
鎌倉時代後期の勅撰和歌集である「玉葉和歌集」に「天つ日の光は清く照らす世に人の心のなどかくもれる」という和歌が掲載されています。
夜の帷(よるのとばり)
「夜の帷」は、夜が更けていく様子を表しています。
静かで、少し寂しさも感じる夜の雰囲気を表すときに使ってみてはいかがでしょうか。
人気アニメ「SPY×FAMILY」に登場する女性キャラクターに、美人スパイ「夜帷」がいます。
偃月(えんげつ)
「偃月」とは、半月の形を表す言葉です。
「背水の陣を敷く」は偃月の形からきていると言われていて、後には引けないところで戦うときの陣形として有名ですよ。
Nintendo Switchの「十三支演義 偃月三国伝」という、三国志をテーマにした恋愛アドベンチャーゲームのタイトルに使われています。
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猪口才(ちょこざい)
「猪口才」は、小生意気なことやこざかしいことを指す言葉です。
賢いけれど、ちょっと鼻につくようなイメージですね。
テレビドラマのミステリー作品「ATARU」に登場する、特殊能力を持つ主人公の名前が「チョコザイ」です。
五月闇(さつきやみ)
「五月闇」は、梅雨のころの夜が暗いことや、その暗闇を指します。
6月を表す季語としても使われています。
テレビドラマ「鬼平犯科帳」の第6シリーズ、最終回のタイトルとして「五月闇」が使われています。
花明かり(はなあかり)
「花明かり」は、闇の中でもほのかに明るい満開の桜のことを表します。
夜になって、桜がより幻想的に輝く様子を表すのにぴったりですね。
サンリオとセガトイズの共同開発によって生まれたキャラクターグループである「Beatcats」の歌に「花明かり」というタイトルのものがあります。
鳴神(なるかみ)
「鳴神」は、雷のこと、または歌舞伎十八番の一つを指します。
漢字の印象からも、強く、神聖な雰囲気が感じられますね。
「アパシー 鳴神学園七不思議」という、アドベンチャーゲームのタイトルに使われています。
時雨(しぐれ)
「時雨」は、秋の終わりから冬の初めごろに、降ったりやんだりする小雨のことを指します。
冷たく、どこか物悲しい印象を与えることができますよ。
「凛として時雨」という人気ロックバンドがいます。
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冬ざれ(ふゆざれ)
「冬ざれ」は、真冬のことや、冬のなんとなく悲しい光景を表す言葉です。
とても寒い様子や切なさを表すのに使ってみてはいかがでしょうか。
「鬼滅の刃」で、上から氷柱を落下させる技に「冬ざれ氷柱」というものがあります。
東雲(しののめ)
「東雲」は、夜明け前を意味しています。
夜明け前の空は、オレンジやピンクが混ざっていて、何とも言えない美しさと朝への期待が感じられます。
人気アニメ「SPY×FAMILY」の登場人物に「東雲」というスパイのキャラクターがいます。
神渡し(かみわたし)
「神渡し」は、出雲大社へ渡る神様たちを送る風という意味から、陰暦10月に吹く西風を表します。
厳かで、格の違う印象を与えたいときに使うのがおすすめです。
ゲーム「ウマ娘」に、走る速度がアップするスキル「神渡し」があります。
宵(よい)
「宵」は、日が暮れてからしばらくの間や夜のはじまりのときを表します。
まだ完全な夜ではないものの、なんとなく切ない雰囲気を表現することができますよ。
「鬼滅の刃」に登場する黒死牟が操る月の呼吸の中の壱の型を「闇月・宵の宮」といいます。
花冷え(はなびえ)
「花冷え」は、3月から4月上旬のお花火の時期に使われる言葉で、まだ少し肌寒いころのことを指します。
春が来たかと思えば、冬の寒さに逆戻りする微妙な時期をうまく表現していますよね。
「花冷え。」というバンド名のガールズロックバンドがいます。
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かっこいい大和言葉を自慢しよう
大和言葉は、日本語の美しさと力強さが見事に調和された言葉の宝庫です。
実際に口に出してみたり、人に教えてあげたりすることで、より大和言葉を身近に感じ、心豊かな表現ができるようになりますよ。
あなたの家族や友人に「こんなカッコいい言葉あるんだよ!知ってる!?」と自慢して、大和言葉の素晴らしさを広めてみてはいかがでしょうか。